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ワイン物語とランチの会「夏の疲れた身体を癒すワインたち」

2013年3月16日 ソプラノ 谷口礼奈

2012年9月13日
ピアノの石井千恵子さんがお世話になっている
横浜のホテルニューグランド、5階ノルマンディに
ピアノの菊池さんとソプラノの田中さんと一緒に
ワインの講習を受けに行ってきました



ワインセミナーが始まる前
周りはマダムたち、 とってもオシャレな空間、
窓の外は海、 目の前にはワイングラスがたくさん
3人でワクワクしながら始まるのを待ちました



この日いただいたお料理のメニュー
どのお料理にどんなワインを合わせるのかとっても楽しみです。


そしてお料理に合わせていくワインたちです。
今回は「夏の疲れた身体に」ということで
最初に登場したのが、リースリング100%の
グラハー・ヒンメルライヒ リースリング・シュペトレーゼ2005 
(写真N0.1) というワインでした。
リースリングに含まれるりんご酸という成分が
疲れを癒してくれるそうです


セミナーで勉強してきたことを少しご紹介します。
白ワインの色を見るときは白いナプキンにグラスをあててみると
色味や濃さが分かります。
又、グラスの中のワインを横から見たときに表面が少し
浮き上がって見える部分があります。
その部分はDiskと呼ばれていてワインに含まれているグリセリンの
量で、アルコールの高さを表しています。
グラスを傾けて戻すときに周りを伝って落ちる事を「涙」といい
涙の落ちる速度が速ければアルコール度が低く、遅ければ
アルコール度数が高いということになるそうです。


このふたつのワインは同じリースリングです。
上のエチケットの写真No1のワイン(左)と写真No2のワイン、
キートリッヒャー・ザントブルーブ リースリング・トロッケン(左)
トロッケンというのはドイツ語で「乾いた」という意味です。
左はほんのりとした甘味が残り、左はその名前からも分かるように
辛口のワインです。
同じドイツのリースリングで何故ここまで味が違うのでしょうか
それはこの二つのワインのアルコール度数を比べてみると解ります。
左は9%右は12%
糖分をアルコール発酵させることによってアルコール度数を
上げています。
辛口の若いワインは発酵の泡が残ることがあるそうです。



【本日のアミューズ】
チーズのシューとサツマイモの冷たいポタージュでした

No1のワインとNo2のワイン飲み比べながら楽しみました



みんな、飲んで、食べて、記録を残して…
大忙しです


【小海老と野菜のタブレ、トマトコンフィ、バジル風味】
タブレとはクスクスのサラダのことです。
冷たいトマトのスープとクスクスの相性がとってもよく、
爽やかな味わいでした。
トマトのコンフィは60度のオーブンで1日かけて火を通している
と教えてくださいました。
愛情いっぱい、手がかかっているのがわかります


そして、前菜に合わせていただいたのが、写真No3のワイン
プティ・ブルジョア2010
ソーヴィニヨン・ブラン100%のフランスのワインです。
ワインの透明度はグラスの上から足の部分をまっすぐ見ると
分かるそうです。
このワインは淡く明るい黄色です(写真で解るでしょうか?)
柑橘系の皮のようなすっぱ苦い味わいのワインでした。


写真ではこちらのほうが色が分かりやすいかもしれません。
アルコール度数12.5%
Diskもはっきりと見えます。
(ワイン表面の少し色が薄くなっているところです)
天使の輪みたいでとても美しいです。


赤ワインはデキャンタージュしてくださいます。
デキャンタージュには
「オリを取り除くため」と「まだ若いワインを空気に触れさせて
開かせるため」という目的があるそうです。

最初に頂いたのはシャトー・カマンサック1999という赤ワイン
だったので、オリを取り除くためです。(写真No.5)

デキャンタージュするときにはキャンドルを使い、オリを見やすく
するそうです。

写真は今回の講師のシェフソムリエの鈴木さんです。


赤ワインの色はグラスを傾けて愉しむそうです。
薄い赤から深い赤へのグラデーションがとっても美しいです

シャトー・カンマサックは1855年格付け銘柄;第5級
1855年というと日本では幕末です。
カベルネソーヴィニョン60% メルロー40%

熟成された香りでキノコやタバコのようなアロマ
果実味のような若い感じではなくしっかりとした味わいです。
よくワインの香りを表すときにアロマという言葉が使われますが
熟成されたワインに使われるそうです。


【旬の的鯛のポワレ、セープ茸とアーモンド添え】
セープ茸は一般的にポルチーニ茸として知られています。
添えてあるルッコラセルバチカはゴマのような味わい、
軽い苦みが口の中をさっぱりさせてくれます。

【国産牛もも肉の網焼き、グリーンマスタードソース】
グリーンマスタードは西洋からし菜とも呼ばれる葉っぱです。
この日は茨城産の牛もも肉と京都の万願寺唐辛子など
国産の食材もたくさん味わうことができました。


ここから合わせたのがコート・デュ・ローヌ・ルージュ2009(写真No.4)
グルナッシュ80% シラー20%
グルナッシュが多いとベリー系、シラーが多いとピーマンのような
ベジタブル系の味わいになるそうです。
ワインを回して香りが変わらないワインは熟成されているワイン
香りが変わるワインは若いワインだそうです。
そしてワインを回すときのマナーがひとつ…
一般的にワインは右回しだといわれていますが、マナーとしては
左回しのほうが良いとされるそうです。
それはもしワインがグラスから飛び出してしまったときに
右回しだと隣の人にかかってしまう可能性がありますが、
左回しだと自分にかかるから…という理由からです。


【フランス産フレッシュチーズ】
(ルブロッション・ブリードモー・ブルードブレス)

最後は【フロマージュブランのムース、巨峰のコンポートを添えて】
デザートにあわせたのがイタリアでは有名なアスティ(写真No.6)
モスカート・ビアンコ100%でフレッシュな甘みのあるスプマンテです。
巨峰のコンポートはアスティで煮て作ったそうです。


とても美味しく、楽しいワインセミナーでした。
終わったころにはほどよく酔っ払い、いや、結酔っ払いました。
食べる事が大好きな私にとって幸せすぎる時間を過ごさせて
いただきました。

ノルマンディでは定期的にワインセミナーを行っているそうです。
是非皆様一度ご参加くださいませ